掃除と美容師の関係性

LINOA 松浦です

東京に来て
初めて勤めた美容室は
吉祥寺の外れにある小さな美容室だった

3店舗ほどあったんだけど
社長はすでに美容師を引退しており
セルシオに乗りながら
経営者っぽく振る舞うような人だった

突然店に来て
フラフラと店の中を見てまわり
忙しくても僕をスタッフルームに呼び出し
タラタラと説教を始める

説教ならまだしも
店長陣の文句をひたすら並べ
僕に共感を求めてくる

「あぁ、そうですね、、、」

と言えば、それを
「松浦も言ってたぞ」と店長に告げ口をされ

社長が帰った後に
「なんでそんなこと言ったの?」
と店長に怒られ
その後に社長への愚痴をツラツラと聞かされる

スタッフは愛想を尽かして辞めていき
僕は最後まで残ったが
この店に未来はないと思い
頭を下げて辞めさせてもらった

今は、その店も会社もなくて
その時の社長も店長も
何をしているのかわからない

大嫌いな社長だったけど
「掃除」に関しては
誰よりもうるさかった

『綺麗なところでしか
綺麗なものは生まれない』

というのが口癖で
暇ならとにかく掃除をしろ
と言われていた

当時まだまだ若かった僕は
その意味が理解できなかった

掃除の綺麗と容姿の綺麗はイコールではない
と思っていたからだ

窓を拭いても、掃除機をかけても
お客様は綺麗にならない

お客様を綺麗にするのは技術だ

と頑なに信じていたし
納得できないままイヤイヤ掃除をしていた

しかしまぁ
毎日のように掃除をしていると
不思議と愛着が湧いてくるもんで
「汚れる」ということが嫌になってくる

せっかく掃除したのになんで汚すんだよ。
って思いながら掃除ばかりしていると
いろんなことに気付くようになってくる

床の髪の毛
トイレの水回り
鏡の指紋
テーブルの上の埃

いろんなところに
「こだわり」が出てくるようになる

床に落ちている髪の毛に気付かない人は
お客様の前髪1本を大切にできない

テーブルの上の埃に気づけない人は
お客様の些細な仕草に気づくことはできない

掃除を綺麗にできない人はすなわち
お客様の綺麗に気づくことはできない

長年やってきて
僕はそう解釈したし
今ならあの社長の言いたかったことがわかる

安い居酒屋のトイレが汚いのは
まぁ許せる

でも高級なレストランのトイレが汚かったら
僕は二度と行かない

高級ブランドショップのウィンドウが
指紋だらけだとしたら
僕はそこで買い物はしない

そういう美意識のズレは
必ず顧客満足に直結する

だから僕も
掃除にはめちゃくちゃうるさい

美容室には珍しい
木材を沢山使っている
壁は塗装ではなく壁紙
汚れやすいシャンプーブースも
防水加工なんかしていない

たぶん普通の美容室では
あり得ないような作りだけど
全く汚れていないし
むしろ新品のように綺麗だと思う

お客様からお金をいただく以上
全てにおいてこだわるべきだと思うし
自分の働いている空間
お客様が綺麗になる空間は
必ず綺麗じゃないと嫌だ

うまくいってないお店は
大体汚いし
ゴチャゴチャと散らかっている

水回りが汚い店は特にだ

なんとなくだけど
そういうところを見直してみたら
少しは気持ちも変わるかもね

では

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湘南 鵠沼海岸駅から徒歩20秒 LINOA代表 松浦裕哉 独自の小顔理論を持ち とにかく顔が小さく見えるカットにこだわっています。 幅の広い技術力でお客様のライフスタイルを トータル的にプロデュースさせて頂きます。

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